自動売買は果たして勝てるのか?

ニコニコ生放送で人気のカテゴリとして、FXというものがある。
要は配信者が自分のお金をかけたFXトレードを、リアルタイムで放送するというものだ。
しかし長続きする配信者はあまりおらず、大抵の配信者はドカンと大損を食らって1年ももたずに退場。
FX相場は9割は負けると言われているので、生き残るのは大変なのだ。
相場は上がるか下がるかの5割しかないのに、何故9割の人間が負けてしまうのか?
これには色々理由があるが、まず第一に相場は上がるか下がるかだけでなく、動かないという場合もあり、動かない場合も相場の場合は手数料分の負けになるので、実質負け確率の方が高いというのがある。
これはルーレットに例えると、赤と黒に掛け続けても、0と00という赤でも黒でもない存在によって、勝率が5割以下になってしまうのと似ている。
第二に人間には感情があり、一般的に利益に対する喜びよりも、損失に対する恐怖の方が大きいため、相場に対して悪影響を及ぼしてしまうというもの。
一般的にプロスペクト理論と呼ばれるものだ。
相場で勝つためには損小利大が大切だと昔から言われているのだが、ニコ生のFX配信者を見ると、大抵の場合は利益が乗ったら即利確!損失が出ても損切りせずにナンピンして、相場が戻るお祈りモード!戻らなくて退場!というパターンが多い。
人間の感情は元々トレードには向いていないのだ。
では人間ではなくてコンピュータならどうだろうか?
人間の判断で行うトレード=裁量に対して、コンピュータが相場を判断して自動的に売買するものをシストレとか自動売買等と言う。
人間とは違い感情が無いので、恐怖感等も感じず人間では躊躇するような損切りもバンバン行い、人間とは違い薄利撤退する事もなく決められた利確ポイントまでじっと待ち、予めプログラムされた通りに淡々と24時間トレードを行う。
先日起こったイギリスのEU離脱による相場の急変動では、人間のトレーダー=ディーラーが、コンピュータのシストレに敗北したとニュースで見た。
人間では9割負けるFXも、コンピュータなら勝てる可能性があるのだろうか?

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